妊娠初期、多くのママが直面する問題。
それが「つわり」です。
倦怠感・頭痛・食欲不振、そして何より気持ち悪さ。
なんとなく気持ち悪いというレベルから、日常生活に支障が出るような症状に悩んでいる人も。。。
「つわり」の症状には個人差がありますが、食べようとする気持ちとは裏腹に、食べられない状態になることもあります。
初めて妊娠したママにとっては、ただでさえ妊娠・出産への不安や、体の変化に戸惑う中で、「つわり」の症状はとても憂鬱なもの。
精神的に疲れてしまう方も少なくありません。
今回は、そんな「つわり」に悩むママや母子を支えるパパへ!題して・・・
これまで3男3女の6人の子供全員の出産に立ち会い、育児絶賛奮闘中の5児パパ(実際は6児パパ)だからこそ知っている『つわりとの付き合い方』や『つわりを軽減させる方法』、『パパの心得』をご紹介します。
*以下の記事は「つわり」が強い状態にある事を想定した内容となっています。「つわり」には個人差がある為、必ずしもこの通りとも限らず、また、「つわり」の強弱によって、ママパパの優劣が変わりないことを念の為、補足させていただきます。
つわりの原因
「つわり」の原因には諸説あります。
けれど、現代の医学でもはっきり納得できる原因は特定されていません。
参考程度に「つわり」の原因と言われる、いくつかの説を紹介します。
つわりの種類
ひとことで「つわり」といっても症状はさまざま。
「つわり」の主に以下のような種類があります。
食欲不振につながる症状は「つわり」の代表的な症状ではありますが、それ以外にも、倦怠感や眠気、頭痛なども起こります。
「つわり」は病気じゃないんだから、もっと動きなさいよ(食べなさいよ・・・)」
「つわり」は妊娠すれば、みんなが経験するんだから・・・〇〇さんだって、ちゃんと動いて家事とかやってたよ」
確かに「つわり」は病気として位置づけられていません(重症化した場合を除き)。
しかし、ある意味、治療や回復の時期がある程度見込まれる病気よりも辛い状態となることがあるのではないでしょうか。
「つわり」を経験することのない私たちパパにとって、「つわり」は未知の経験。
想像することしかできません。
実際に「つわり」に苦しむ妻を見て、私が想像した「つわり」を言うならば・・・
2日酔い(車酔い)の激しい気持ち悪さ
+
ひどく風邪をこじらせてダルくて、眠くて、頭が痛い
そんな状態ではないかと想像します。
つわりが重症化されれば
病気として位置づけられていない「つわり」ですが、つわりが重症化すると妊娠悪阻(おそ)という病名がつきます。
尿検査で脱水症状等を示すケトン体が検出され、点滴で栄養を体内に入れる処置を要する場合などには、医師から診断書が出されます。
「妊娠悪阻(おそ)」の診断基準は特に明確なものはなく、診断書も医師の判断によって変わりますが、診断書を書いてもらえた実例としては以下の状態があったそうです。
- 1週間で3~4キロ体重が減り、ケトン体も2プラス以上検出されている
- 1日に20回以上の嘔吐がある。
- めまいと頭痛が酷くて仕事にならない。
また、診断書の代用として、『母子健康手帳』の最後の方のページにある『母性健康管理指導事項連絡カード』の指導事項の中の
①つわり(症状が著しい場合)
②妊娠悪阻
2点の項目を医師に書いてもらい、勤務先にカードを提出すれば診断書の代わりになります。
つわりとの付き合い方
一般的に「つわり」は、妊娠5~6週ごろに始まり、6週間から8週間くらい続きます。
詳しい「つわり」の進行時期や妊娠経過についてはコチラをご覧ください。
妊娠が判明してからも、あまり実感がなかった妊婦さんも、「つわり」による体の”異常”を感じて、改めてお腹に命を宿したことを実感する人も多いかもしれません。
それまでなんともなかったのに、突然・・・食欲がなくなったり、眠気・倦怠感が現れたり、ひどくなれば、何を食べても吐いてしまう、または何も食べられず水分しか取れない状態に・・・。
初めての妊娠・出産を迎えるママさんにとっては、ただでさえ、先行きの見えない未来やお産への不安を抱く中で、輪をかけて、日常生活もままならないほどの「つわり」に悩み、苦しむことも。
その連鎖は、次の数珠つなぎのように妊婦さんを苦しめることがあります。
倦怠感・食欲不振・吐き気による体調不良
↓
これまでできていた家事や仕事ができなくなる
↓
できない自分への自信喪失
↓
周囲に頼らざるえない状況となる
(時に心ない言葉や何気ない言葉が刺さることも)
↓
何もできず、人に頼る自分が情けなく感じる
↓
「つわり」がひどくて、食事も満足にとれない
↓
赤ちゃんのことが心配になる
↓
赤ちゃんに栄養を送れない(食べれない)自分を責める
↓
四六時中続き、終わりの見えない「つわり」に心身共に憔悴する
「つわり」による食欲不振・倦怠感などの体調の苦しみは、自信喪失や自己否定などの精神的な苦しみへと広がっていく人もいます。
この精神的な苦しみこそが、むしろ本当の「つわり」の辛さではないかと思います。
子供と共に”生きている”ことを実感させてくれる「つわり」
「つわり」は妊娠してから実感する体の”異常”です。
表現を変えれば、妊娠したからこそ感じる体の変化。
では妊娠前-妊娠後、なぜ体は「つわり」のような症状が現れて、変化するのでしょうか?
それはお母さんのお腹に命を宿しているから。
お母さんが「つわり」に苦しむということは、お腹の中で、お母さんが蓄えた栄養分が赤ちゃんへ送られて、赤ちゃんが元気に育っているということ。
『気持ち悪い』『食べられない』『しんどい』-突如として現れる”憎き「つわり」”
「つわり」による言いようのない苦しみは、お母さんのお腹の中で『赤ちゃんが生きていてくれる証』なのです。
まさに「産みの苦しみ」とは、このことを言うのではないでしょうか・・・
『しんどい』っと感じる時こそ、『赤ちゃんが今、育ってくれてるんだ』と感じるようにしましょう。
そうすれば、”憎き「つわり」”は、赤ちゃんと苦楽を共に感じる”最初の育児”と捉えることができるはずです。
苦しい「つわり」ですが、決してネガティブに捉えず、お腹の中で赤ちゃんが元気に育っていてくれる『証』であり、『母子が共に生きていることを実感させてくれる証』であると前向きに捉えましょう。(体はしんどいですけど・・・)
赤ちゃんを守る尊い役割
「つわり」によって、体調不良が続き、これまでできていた家事や仕事ができなくなることがあります。
そんな時、”できない”自分に自信を失ったり、”頼る”自分が情けなく感じたり、”食べれない”自分がお腹の中の赤ちゃんに申し訳なく感じたり・・・
そんな心身の状態にあるからこそ、妊娠中のママさんにとっては、周囲の何気ない言葉やサポートすらも、心に刺さることがあります。
そこで、”妊婦さんの主とする役割”という視点で考えてみたいと思います。
この社会はそれぞれの人が”主とする役割”を果たすことで成り立ちます。
家庭で言えば、仕事をして家計を支えることを主とするお父さん。
育児や家事をして家族を守るお母さん。
(家族の在り方には多様性がある為、必ずしもこの通りとは限りませんが・・・)
それぞれの人が”主とする役割”を果たしながら、役割を分担して、互いに補い合い、支え合って家族(社会)は成り立ちます。
では、もしも妊娠中のママさんの”主とする役割”が、これまでと同様に家事をすること(あるいは仕事をすること)として捉えれば、次のように落ち込んでしまうでしょう。
横になってばかりで、家事や育児、自分の役割を果たせていない自分が情けない・・・
そんな時、一度自分に問いかけてみてください。
「どうして赤ちゃんはお腹の中で生きていられるの?」
その問いの答えは、受精卵が着床し、細胞単位の小さな生命がお腹の中に宿してから、お母さんはお腹の中で赤ちゃんを外界から守り、胎盤を通して栄養を送り育てているから。
つまり、妊娠中のママさんの”主とする役割”は
「お腹の中の赤ちゃんを守り、育てること」
それまでママさんが行ってきた家事や仕事を代わりにできる人は、いくらでもいます。
けれど、お腹に宿した命を守り、育て、誕生させることは、妊娠中のママさんにしかできない尊いこと。
朝起きて
「つわり」に苦しみながら
食べられる時に食べて
動ける時に動いて
眠れる時に眠って
たとえ一日中、横になり続ける日があったとしても、それだけで、『お腹の中の赤ちゃんを守り、育てる』という”妊娠中のママさんの主とする役割”をあなたは果たしているのです。
妊娠前の自分や、誰かと比較して自信を失う必要はありません。
人に頼る自分を情けなく思う必要もありません。
あなたは”日常生活を安全に過ごす”だけで、他の誰にもできない『偉業』を成し遂げているのです。
5児パパ自身も、ママが「つわり」に苦しみながら、お腹の赤ちゃんを守り育て、6人の最愛の我が子を誕生させてくれた姿を間近で見ていく中で、そんな『お母さんの偉業』を家族や周囲が理解すると共に、何よりも妊娠中のママさん自身が、そのことに気が付いて欲しいと願いました。
「つわり」は”育児”-”育親”のスタート
我が子が生まれれば、立場上は必然的に親になります。
けれど、それまで子育てと無縁の環境の中で生きてきた男女が、いきなり”立派な親”になれるはずがありません。
子供が誕生して-オムツがとれて-ハイハイして-歩いて-言葉を話して・・・親が子供が育てる『育児』
その子供が成長する過程の中で起こる一つ一つの育児に悩んだり、嬉しくなる経験を通して、親は様々なことを学び、親自身もまた子供に育ててもらいます。
そのことを私は『育親』と名付けたいと思います。
『育児』と『育親』は一体。
何の悩みも持たず、最初から全てを備えた親などいません。
親も子もゼロからのスタートラインの上で、”育児”-”育親”を通して成長していきます。
親と子供が苦楽を共にし、互いに成長していく中で、初めて本当の意味での”親”になれるのではないかと6人の子供の育児経験を通して感じます。
そして、子供の成長とは、子供が誕生した瞬間から始まるものではありませんよね。
ママからの栄養や愛情を通して赤ちゃんはお腹の中で成長しています。
妊娠期間は、ママさんにとって、子供が誕生してから更に奮闘していく”育児”-”育親”のスタートラインです。
子育ては、どんなに悩み・苦しいことがあっても、子供の姿を通して、それ以上の喜びや希望を与えてくれます。
「つわり」も同様に、先の見えない暗闇のような辛く苦しい時間も、必ずいつか明るい光が射し込み、やがて「我が子の誕生」という人生最大の歓喜を迎えることができるでしょう。
パパの”主とする役割”と心構え
妊娠中のママはお腹の赤ちゃんと文字通り一身同体となり、「つわり」やお産など、身をもって我が子の誕生を実感します。
一方でパパさんはというと、妻の妊娠中に身体の異変が起こるわけでもなく、我が子の誕生の瞬間まで、実感を得られることがなかなかできません。
その為、特に妊娠期間中には、パパとママでは様々な面で温度差が生まれてしまうことも少なくありません。
けれど妊娠は、”育児”-”育親”のスタートライン。
それはママだけでなく、パパにも言えることです。
たとえ身体に実感がわく現象がなくとも、パパにできることはあります。
それが『ママの身体を守り・支え、心身を安心させてあげること』と『同じ時間を共有すること』です。
ママの身体を守り・支え、心身を安心させてあげる
妊娠中のママの”主とする役割”は、『お腹の中の赤ちゃんを大切に守り、育てる為の日常生活を送ること』。
ですので、妊娠前に担っていた”主とする役割”をママ自身が切り替える必要があります。
そして、それはパパも同じです。
むしろ、身体的な変化や実感を抱くことがないパパだからこそ、”主とする役割”の切り替えや心構えが大切になってきます。
ママが妊娠した時のパパの”主とする役割”は、ズバリ
「ママの身体を守り、心身を、安心させてあげること」
とはいえ、妊娠をしたからといって、突然パパが仕事を休んで、ママを支えることに専念するわけではありません。
仕事をして、家計を守りつつも、生活の中心、目的の視線をママに注ぐということです。
例えば、ママの身体に何らかの異常があったり、「つわり」が重症化して、誰かが付き添って病院にかからなければいけない場面があったとします。
そんな時、゛5児パパなら゛迷うことなく仕事を調整してもらう選択をするでしょう。
もちろん仕事を軽視しているわけではありません。
むしろ、そうした事態に備えて、事前に仕事上の準備をしたり、いつも以上に頑張って、上司や同僚に理解してもらえる努力を行います。
お腹の中の赤ちゃんを守り、育てることがママにしかできないように、そんなママを守り、支え、安心させてあげられるのは本来パパにしかできないこと。
たとえ一時的に職場での風当たりが強くなったとしても、妊娠~出産という人生で最も大切な時間の一つに、生涯残るような後悔をパパやママがしてはいけません。
「何のために仕事をしているか?」
家族を持つパパの働くことの目的は、仕事を通して給与という対価を得て、家族を幸せにすることだと5児パパは考えます。
家族を幸せにできてこそ、その先にある職務上の目的を果たせるのです。
加えて、妊娠の経過で必要なことや、「つわり」の特徴を理解する努力を行った上で、家事や育児の必要なサポートをいつも以上に心掛けて、食生活や性生活などの生活面においても、妊娠前と同じではなく、母体を守ることを最優先に考えることも大切です。
同じ時間を共有する
繰り返しますが、男性は妊娠の経過や、出産の痛みを体感することはありません。
では、どのようにすれば、妊娠期間中にパパとしての実感を抱くことができるのか。
それは・・・
「ママと同じ時間を共有する」
妊娠から出産までの様々な経過を辿るママと一緒に、パパが「同じ時間を共有する」ことで、子供の成長を感じたり、「つわり」や出産に至る様々な困難を夫婦で乗り越えることができます。
「同じ時間を共有すること」は、ママとパパが二人三脚で”命の誕生”という目標に向かって歩むための共同作業です。
具体的には、特に初産の場合、できる限り、毎回の妊婦検診にママと一緒に行くようにしましょう。
妊婦検診は周期ごとに行われ、その都度、エコーでお腹の赤ちゃんの成長や、妊婦さんの注意点や必要なことを教えてもらうことができます。
妊婦検診でも、ママとパパが「同じ時間を共有」することで、そうした赤ちゃんの成長や、ママを守り支える為の大切な情報を夫婦で共有することができます。
それまで、「妊娠」という言葉を聞いても実感が沸かないパパも、エコーの赤ちゃんの姿を見ることで、より実感することができると同時に、ママの「つわり」や妊娠の経過ごとの大変さを理解して、最愛の我が子を身をていして誕生させてくれるママへの愛情や想いやりを抱くことができます。
そうしたママへの愛情や想いやり、我が子の誕生の実感を抱くことで、生活の中心、目的の視線をママに注いだ日常生活を過ごすことができるのだと思います。(加えて、「つわり」の苦しさや、妊娠・出産への心配を抱えるママにとっては、毎回の妊婦検診は楽しみでもあり、不安を抱くこともある為、パートナーが側にいてくれることは、ママへの安心感を与えてくれます。)
そして、「同じ時間を共有すること」は、日常生活においても大切です。
例えば、「つわり」や妊娠の経過によってママが安静にしなければならない時。
赤ちゃんと一身同体で「お腹の赤ちゃんを守り、育てる」ママの傍らで、料理や洗濯、掃除や育児など「ママの身体を守り、支える」パパが奮闘することで、『同じ時間を共有』することができます。
特に匂いに敏感で食欲不振が強い「つわり」のあるママさんにとっては、料理をすることが苦痛と感じる人も多くいます。
料理が苦手なパパさんも、これから始まる”「育児」-「育親」に備えて、「つわり」に効果的な食事や栄養素に配慮したレシピを考えて、母子の為に料理を覚えることも大切です。
また、食事をする時は、匂いに敏感となり、食欲のないママの前で、匂いの強い料理や、油ものなどをパクパク食べていれば、ママの食欲は更に減退してしまうこともあります。
その為、パパが食べる食事も可能であれば、ママと同じメニューを食べたり、ママの目の前ではそうした食事を食べることを控えましょう。(5児パパもこっそり隠れて油物を食べていました・・・)
そうしたパパの何気ない想いやりをママが感じることで、「同じ時間を共有」していることをママは実感し、安心感を抱くことができるのです。
主なつわりの解消法
吐き気を伴うつわり
常に気持ちが悪く、吐き気の為に満足に食事をすることが難しくなります。
食べようとしても匂いが不快で食べれなかったり、食べても吐いてしまったりすることも。
そんな時、ママは心配になりますよね。
赤ちゃんのために十分な栄養が取れていないのではないか
大丈夫です。
妊娠初期の段階では、赤ちゃんが成長するための栄養は、妊娠前までの体に蓄えられていた栄養で十分補えます。
神経質になってストレスをため込まず、食べられるときに、食べたい物を食べましょう(加減はしましょうね。。。)
つわりの時期に食べやすものはコチラ
- ゼリー
- 冷たいうどんや素麺
- 豆腐
- 果物
- 酸味のあるもの
- スープ など
比較的、冷たく喉越しのよい食べ物を食べやすいと感じる方が多いかもしれません。
また、つわりの軽減に一役かってくれる栄養素もあります。
それが豚肉やブロッコリーなどに多く含まれるビタミンB6の食べ物です。
もしも食欲があれば積極的に摂取していきましょう。
しかしこれも個人差がある為に、自分に合った食べ物を見つけることが大切です。
ちなみに5児ママ(5児パパの妻)は、ところてんや、豆腐(冷奴)、お茶漬けなどの喉ごしの通りやすい食べ物は、食べることができていました。
全く食べられないという方は、水分だけでも、しっかりとるように心掛けましょう。
脱水症を引き起こす可能性があります。
そして、妊娠初期に摂っておきたい栄養素。
それが「葉酸」です。
「葉酸」はビタミンの一種で赤ちゃんの成長に深くかかわっています。
妊娠中はできるだけ自然な形で栄養を摂りたいものですが、つわりで栄養がとれないときは、医師に相談してサプリメントを検討してみましょう。
よだれつわり
妊娠中に唾液の量が増えて、自分の唾液を不快に感じ、自分の唾液を飲み込むことすら気持ちが悪くなるというつわりです。
対処法としては唾液を吐き出す、うがいをしてサッパリする。
または、匂いが気にならなければ、こまめに歯磨きをしたり、外出中などではティッシュで拭い去ったり、ガムや飴で唾液の不快感をごまかしたりのがよいでしょう。
その他のオススメの対策法としては、口の中をさっぱりさせるためにハーブティーを飲むことも効果的です。
ハーブティーの心地よい香りがリラックス効果や、とり辛い水分もハーブティーなら飲める妊婦さんも多いようです。
妊娠前後から妻が愛用しているハーブティーがコチラ
眠りつわり
「つわり」は吐き気や食欲不振だけとは限りません。
その名の通り眠くて眠くて仕方がない症状です。
解決策はいたって単純。
眠りましょう。
と言っても、家や仕事の事情で、そうもいかないことがあるかもしれません。
そんな時は、例え10分・15分の僅かな時間でも眠って、体を休めるように心がけましょう。
この「つわり」の注意点は、不意に眠気が襲ってきたり、注意力が鈍ったりすること。
ですので、車の運転は控えた方が無難です。
激しい吐き気などを伴う「つわり」でも、睡眠をすることができれば、何も感じず、考えなくてすむという点から、5児ママも結局、「寝ること」が、一番のつわりの軽減方法と語っていました。
においつわり
今までは大丈夫だった匂いが、妊娠をきっかけに突然、不快に感じて気分が悪くなってしまう。
これがにおいつわりです。
においつわりとなる代表的な『におい』は以下の通りです。
- 炊きたてのご飯の匂い
- 生臭い物
- 焼き魚や揚げ物の匂い
- 冷蔵庫内のにおい
- シャンプーの香り など
解決策としては、吐き気を催すにおいを避ける、マスクをするなどです。
家族の誰かに手伝ってもらえるなら、このつわりの間は食事の用意を任せてしまいましょう。
頭痛
つわりの症状の中に頭痛が含まれていることは、あまり知られていないことかもしれません。
つわり中に頭痛が起こる原因としては、次のことが考えられています。
・体の水分が羊水に取られてしまうことで頭部に栄養がうまく流れない
・子宮が大きくなることで内臓が圧迫される
・ホルモンの影響で自律神経の乱れる など
ここで大切なことは食欲がない、水分がとれない、嘔吐してしまうときには特に水分補給をしっかりしましょう。
ただし一度に大量の水を飲むと、むくみや気持ち悪さの原因になるので、こまめに摂ることがオススメです。
また、夜寝る前にスマホやテレビを見ないことも大切。
寝る前のスマホやテレビは、自律神経の乱れを引き起こします。
回復やリラックス効果のある副交感神経が働く寝る前に、スマホやテレビなどで脳が刺激されると交感神経が優位になって、体や脳が緊張してしまいます。
その為、寝る前には電気を暗めにして光を放つものは避けましょう。
そして、妊娠中は血流が悪くなることで体が冷えやすい状態になっています。
冷えで頭痛が起きている場合には、肩周りを温めて血行を良くしましょう。
頭痛を予防・緩和させる為には、次のことが効果的です。
・肩や首のマッサージ
・半身浴
・温めたタオルを肩にあてる など
まとめ
「つわり」は、妊娠中の登竜門。
個人差があって、なんともない人もいれば、日常生活もままならないほどの体調不良となる妊婦さんもいます。
吐き気、食欲不振などを少しでも軽減させる方法や、食事の工夫なども、いくつかご紹介してきましたが、正直言って全てを解消することは難しいかもしれません。
5児ママに言わせれば、嵐が過ぎ去るのを待つように「耐えるしかない」とのこと。
結局は個人差がある「つわり」では、自分なりに合う食事や、楽な姿勢や過ごし方を見つけ出していくことが、その嵐が少しでも早く過ぎ去っていく方法になるのかもしれません。
また、「つわり」の最もつらい所は、妊娠による体の変化によって、できないことが増えて、自信をなくしたり、落ち込んだりといった精神的なダメージがあることかもしれません。
けれど、「つわり」は、お腹の赤ちゃんが元気に生きている証であり、また、お腹に宿した命を守り、育て、誕生させることは、妊娠中のママさんにしかできない尊いこと。
そして、パパの役割はそんなママを守り、支え、心身を安心させてあげること。
夫婦二人三脚で、困難を乗り越えて、最愛の我が子との歓喜の対面を迎えるその日を願って・・・
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