子供が学校に行くことは当たり前じゃない!?【小学校入学の心構え】

子育て

4月といえば入学式。
小中高、親としてはどの入学式も感慨深いですが、なかでも小学校の入学式は特に子供の成長を実感する瞬間ですよね。
あんなに大変だった乳幼児期を越え、ランドセルを背負ってピカピカの1年生になった我が子。


そんな姿を見ると思わず、こう呟かずにはいられません。

子供の成長って早いなぁ

 

けれど、小学1年生は新しい環境の変化に伴い、越えなければならない壁や親の悩みもたくさんあります。

学校に行きたくない

 

授業中に落ち着かない

 

朝が起きれない

 

今回のテーマは題して

子供が学校に行くことは当たり前じゃない!?【小学校入学の心構え】

中学1年生・小学6年生・小学4年生・小学校3年生・幼稚園年長と生後4ヶ月の6人の子を持つ6児パパだからこそ語れる小学校入学で必要な心構えや小学校1年生の子供の特徴と家庭教育について、綴っていきたいと思います。
休校中である今だからこそ、学校が再開してから、小学生1年生の子供たちがスムーズに学校生活に馴染む為の備えをしましょう。



 

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小学生を迎える子供たちのワクワク

「ピカピカの1年生」なんていうキャッチコピーがあるように親も子供も、小学校入学には大きな期待が膨らみます。
それと同時に、親から離れる時間や学校での集団生活、規則規律を守った学習など、新しい環境の変化に慣れるまでには様々な不安やストレスを子供は抱えます。
子供の視点からの期待は、以下のようになるのではないでしょうか?

①「小学生」というパワーワード

 

②「お勉強」をすること

(会社に行くパパのように大人になった気分で「偉いこと」をする気持ち)

 

 

③広くて楽しそうな「学校」という場所

 

④たくさんの「お友達」

 

⑤小学生ならではの「道具」や「イベント」

 

 

環境の変化

子供にとって小学校への入学は、とても大きな環境の変化です。

小学校での過ごし方、親から長時間離れること、決められた規則や時間に沿って行動することなど、幼稚園や保育所での過ごし方とは全く異なります。

そうした大きな環境の変化は、小学校入学への期待と裏腹に、子供に様々な影響を与えます。

小学校入学にあたっての環境の変化は次の通りです。

①「遊び」から「学習」への移行

幼稚園や保育所での時間は「遊びながら学ぶ」ことを中心とすることに対して、小学校では「授業を通して学ぶ」ことがメインになります。

学校では、子供の興味や関心を引き付ける「おもしろいこと」ばかりではなく、決められたカリキュラムに沿って授業を受けなければなりません。

勉強が分からなかったり、集中を保って授業を受けなければいけなかったりと、学校での過ごし方が慣れない間は、時に苦痛な時間になってしまうことも。

加えて、入学前までの学習環境や能力も子どもによって個人差があり、勉強が分からない、ついていけない子供もいるかもしれません。

そういった意味では、「子供と楽しく関わりながら、分かりやすい授業をしてくれる担任の先生の存在」というのは、学校生活をスタートする上で、とても大きな影響があるように思います。

 

②長時間座り続ける

授業が始まれば、長時間にわたって座り続けなければなりません。

幼稚園や保育所で体を動かして過ごすことが多かった子供たちにとって、集中力を保ったまま一定時間座って何かをすること自体、とても忍耐がいることです。

自分の気持ちや行動を抑えることが難しい特性がある子供にとっては、なおのこと。

 

③家族と離れる時間


幼稚園や保育所では、送迎の為に始まりと終わりには、親が居ます。

けれど小学校では、そうとも限りません。

加えて、長時間保育の子供を除けば、日中に過ごす時間も小学校では長くなります。

大人にとっては、僅かな差しかないように思いますが、それがとても大きなこととしてママやパパから離れる寂しさを感じる子供も少なくありません。

 

④時間的の制約と規則


幼稚園や保育所でもある程度の時間に沿って何かをする経験があるかもしれませんが、小学校では時間割に沿って授業を行う為、さらに明確で細かな時間の制約があります。

合わせて、出席番号や男子女子に分かれての行動など、多くの規則があります。

幼稚園や保育所である程度緩やかに自由に過ごせていた分、そんな時間の制約や規則にストレスを感じることもあります。

 

⑤友達関係

小学校ではより協調性が求められます。

友達と何かを共有したり、協力し合ったり、あるいは順番を待ったり、相手を認めたり。

学級という集団の中で、友達関係にも見えないルールや規則が存在します。

加えて、幼稚園や保育所での友達関係に比べて、子供たち自身も、多感で少し背伸びをしたがる年頃の時期。

これまでの友達付き合いとは、少し違った場面もあり、友達関係に難しさを感じることもあるかもしれません。

 

⑥先生の違い~自分で判断して行動する


先生の関わり方の違いもあります。

幼稚園や保育所の先生は、「トイレに行く」「ご飯を食べる」「道具を使う」など、『できない前提』で、日常生活に必要なことを、できるようにする為に、年齢に応じて緩やかに教えていきます。

小学校では、『できる前提』となる為、時に厳しく指導することもあります。

そういった面での先生の風当たりを強く感じる子供も少なくありません。

また、常に先生(大人)が教室の中にいる幼稚園・保育所に対して、小学校では授業以外の時間は先生不在になることも多々あります。

そうした時、子供だけで様々なことを判断して行動したり、友達関係の仲介になってくれる人がいないことも大きな環境の変化といえます。



 

 

親の心構え

小学校入学にあたってランドセルや上靴、給食袋など必要物を準備することも大切です。
同時に子供の新たな環境の変化に向けて備えるべき親としての心構えがあります。

子供が学校に行くことを当たり前(簡単なこと)だと思わない

6児パパは1年生に限らず子供が学校に行くことが、子供にとって当たり前で簡単なことだと思いません。

家族と離れる寂しさを我慢して、クラスメートや先生との人間関係にもまれ、勉強というノルマを学校でこなす。

子供が毎日、学校へ通うことは、大人が仕事に行くこととなんら変わりないことなのです。

規則を守りながら一定の仕事(勉強)をこなして、時には上司(先生)に叱られることもあったり、同僚(クラスメート)との人間関係に悩むこともあります。

そんな様々なストレスや心身の疲労を抱えながら、家という安住の地に帰って、家族と過ごしたり、好きなことをして過ごせば、仕事(学校)に行くことが憂鬱になることもありますよね?

そんな時、一方的にこんな言葉を投げかけられたらどうでしょう?

お母さん

そんな弱音を吐いてないで仕事にいきなさい!大人なんだから仕事に行くのは当たり前のことでしょ!

泣いてないで学校にいきなさい!子供が学校に行くのは当たり前のことだろ!

大人も子供も、会社・学校というそれぞれのフィールドで、様々な悩みやストレスを抱えながら、それでも頑張っています。

 

その頑張りを当たり前のこととして捉えてしまえば、子供自身も学校に行くことへの重圧を抱えてしまい余計に苦しくなったり、親自身も「学校へ行かせないといけない」というプレッシャーを抱えることになります。

だからこそ、もしも、学校に行きたくないという子供がいるとすれば、子供の気持ちを共感しながら叱咤激励をしたり、学校へ行く子供には「今日も頑張ったね」とたくさん誉めてあげて、頑張る子供の姿に敬意を抱くことが大切です。

 

 

小学校入学に向けた生活の中での備え

規則正しい生活習慣

子供の心身の発育には、食事や睡眠などの規則正しい生活習慣がとても大切です。

栄養バランスが整ったエネルギーを食事の中で摂取して、就寝時間や起床時間が規則正しい生活リズムの中で、しっかりと睡眠をとる。

小学校の入学前から、そのことをしっかり意識付けて、健全な体力と生活リズムを整えることが大切です。

 

メリハリのある行動

学校が始まれば、学校内では授業や休み時間があったり、下校後には宿題をしたり、友達と遊んだり、決められた時間内に、「やるべきこと」「やりたいこと」を切り替えて行動しなければなりません。

そうしたメリハリのある行動ができるように、家での過ごし方に工夫をして、備えることも大切です。

6児パパが実践している具体的な家での過ごし方の工夫がコチラ

 

家族のコミュニケーション

小学校に入学すれば、大人の目の届かないことが多くあります。

学校での何気ない出来事や、悩み、嫌だったこと、嬉しかったことなど、子供たちの色んな話を聞いてあげたり、親がアドバイスをしてあげることは、とても大切なことです。

そうしたことが自然にできるように、普段から子供と会話して親子で密な時間をつくることが大切です。

我が家では、幼稚園や学校から帰った子供たちは、手洗いやうがいをしてから真っ先にリビングに向かって、6児ママに今日の出来事をおしゃべるする時間があります。

こうした会話の中で、親は日中知ることのできない子供たちの様子(学校・幼稚園での出来事、学習状況、友達関係、子供の情緒)などを知ることができています。

 

子供の不安の解消とストレスの軽減

話を聞いてあげる

上記にあった環境の変化によって起こる様々な不安やストレスを子供が抱えた場面も、優しく問いかけながら、子供の話を聞いてあげましょう。

この時、親は結論を急ぎすぎないことが大切です。

しっかりと子供の話を聞いてあげて、子供自身が何が大切で、どうすべきかを自分で考えられるように待ってあげる。

嬉しいことも不安に感じることも、耳を傾ける傾聴の姿勢で常に子供と向き合うことで、ママやパパが精神的にいつもそばにいることを実感すれば安心感を抱くことができます。

 

楽しいイメージをつくる

学校に対してネガティブな印象を持つ子供であっても、ママやパパ自身の子供の頃の体験を楽しく、面白おかしく話しながら、学校の楽しいイメージを子供に印象付けることも大切です。

お母さん
お母さん

ママも1年生の頃、最初は学校に行きたくなかった時もあったけど、毎日頑張って学校に行ってると、だんだんお友達がたくさんできて、いつの間にか学校が楽しくなってたよ

 

愛情表現

幼稚園や保育所の頃に比べて親と離れる時間が多くなった分、子供が親を恋しく想う気持ちは表面に現れなくても大きくなることもあります。

小学校入学時期に限ったことではありませんが、離れている寂しさを埋めるように、特にこの時期には、子供への愛情表現やスキンシップを多くとることで子供の身体も心もママやパパが包んであげることも大切です。

6児パパが実践している愛情表現はコチラ

 

週末を楽しく彩る

大変なことがあっても、その先に楽しいことが待っているから、その楽しみに向けて頑張れる。

休日の楽しみに向けて仕事を頑張るのと同じように、子供にとって週末の楽しみごとは、学校での時間を頑張る為の大きなモチベーションになります。

大きなイベントでなくても、「家族でピクニック」「お菓子パーティー」「お家での映画会」など、子供が目を引く催し事を企画して、カレンダーなど目に見える形で予告して、週末を楽しく彩ることも大切です。

 

まとめ

6児パパの娘も小学校の入学して間もない頃、泣きながら何度も「行きたくない」と言ったことがありました。

学校に通う多くの新一年生の姿を見ると、親としては「学校に行かないこと」への焦りや、「他の子も頑張って行ってるのに」というイラ立ちがありました。

けれど、ある時、子供には十人十色の個性があって、その中で得意な事、苦手とする事など様々なことを抱えながら日々色んなことに挑戦しながら成長しているんだと実感することがありました。

そうした時、泣きじゃくる我が子を見て、「この子は今この瞬間も頑張ってるんだ」と思えた時、自然と小さな我が子に敬意を持って、子供の声にしっかりと耳を傾けることができました。

小学校の入学の中で、子供にとってどのような環境の変化があって、どんな期待や不安があるのか。

子供の視点から、観察したり想像していきながら、子供と向き合っていくうちに、娘はいつのまにか笑顔で登校することができました。

子供が学校に行くことは、子供にとって決して当たり前で簡単なことではありません。

子供なりに、日々色んな葛藤や悩みを乗り越え、成長しながら頑張っている姿を認めてあげて、その姿に親として敬意を持つことが大切なことではないでしょうか。。。



 

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