どうも!0歳から13歳までの3男3女の子を持つ6児パパです。
今回「6児パパの家庭教育研究所」の研究テーマは、あの世界的リーダーなど多くの著名人が教育を受け、最近日本でも注目度が非常に高い教育法であるモンテッソーリ教育です。
モンテッソーリ教育はシュタイナー教育と並んで世界2大教育法の一つと呼ばれています。
モンテッソーリ教育の主な理念は、子供が自立し、有能で、責任感と思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢のある人を育てること。
そんなモンテッソーリ教育について、どこよりも簡潔に詳しく解説していきたいと思います。
子育てに大切なことは、何よりも子供と向き合う姿勢と愛情。
とはいえ、世界には子育てに参考になる重要なメソッドがたくさんあります。
これを見れば、あなたもモンテッソーリ教育が何かを知って、明日の子育てのエッセンスに加えることができます。
子供の将来に大切な教育法
”子供の将来”
親ならば誰しも願い、そして悩みながら日々の子育てに奮闘しますよね。
乳幼児期から子供の成長は電光石火のごとく、すさまじいスピードで成長していきます。
子供へたくさんの愛情をかけて、一生懸命に向き合う姿が、子育てには何よりも大切なことだと6人の子供を育てながら実感します。
同時に、子供の成長、強いては”子供の将来”には、子供が育っていく環境が大きく影響します。
良い教育環境で子供が成長すれば、より良い”子供の将来”が待っている。
だからこそ、親としては優れた教育方法を模索しながら、子供の成長にとって最適な教育環境を整えていきたいですよね。
そんな優れた教育メソッドの一つがモンテッソーリ教育なんです。
藤井聡太棋士も学ぶモンテッソーリ教育とは
世界中に広く知れ渡っているモンテッソーリ教育。
世界中で支持され、教育界に最も大きな影響を与えた教育法の一つとされています。
最近では将棋の藤井聡太棋士もモンテッソーリ教育を受けていたと大きな話題になりました。
幼児教育や知育に関心を持つと、必ずといっていいほど、どこかで出会う有名な教育法のモンテッソーリ教育とは一体・・・簡潔に詳しく解説します。
考案者 | マリア・モンテッソーリ博士(医師・教育家)
イタリア初の女性医師。精神科医として働きながら、知的障害のある子どもたちと関わりを持った中で手先の運動が、知能レベルの向上に有効と考え、積極的に指先を使った取り組みを導入。独自の教育法で、知的水準を上げることに成功する。 |
教育観 | 「自己教育力」ー子どもには、自分を育てる力が備わっている |
目的 | 「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」 |
教育法 | それぞれの発達段階にあらわれる敏感期を背景に教育環境を整えて、自己教育力を育む。
・0歳から3歳までの前期 ・3歳から6歳までの後期 敏感期とは、自分の成長に必要な事柄に対して敏感になり、環境の中から子ども自身が選び出して熱心に取り組みながらその対象を難なく獲得する時期とする。 子どもを科学的に観察し、5分野の教育法を整理して、そこからえた事実に基づいて開発された独特の体系を持つ教具を使って教育する。 1.日常生活の練習 |
実証 | 100年以上経った今でも時代や文化の違いを超えて世界中で支持され、現在世界140以上の国にモンテッソーリ実践されている。
大脳生理学、心理学、教育学などの面からも証明され、その実践の中から世界をリードする人々が数多く育っている。 |
著名人 | 藤井聡太棋士、オバマ元アメリカ大統領、ウィリアム王子・ヘンリー王子(イギリス王室)、ビル・ゲイツなど |
モンテッソーリ教育では、子どもが生まれ持つ「成長する力」=自己教育力を信じて、のびのびと活動することを援助します。
しかし、自分で取り組めるような「整備された環境」や、その環境に関わるための方法を知らなければ、その力を存分に発揮させることはできません。
けれど、決して、親や先生の価値観で一方的に子どもたちに何かを教え込むわけではありません。
子どもの興味や発達段階を正しく理解し、子どもが触ってみたい、やってみたいと思う環境を適切に用意して、子どもの自発的活動を促して、子供の興味や関心、楽しみを通して「自己教育力」の育成に焦点をあてています。
例えば、子供に歩くことを教えなくても、身体的機能があれば歩こうとします。
子供が自発的に様々な事柄を経験し、その中で吸収する姿は、子ども自身が自立に向かって、成長・発達していこうとする姿のあらわれといえます。
こうした内在する力を存分に発揮できる環境と、自由さの中で、子どもは自発的に活動を繰り返しながら成長していくのです。
モンテッソーリ教育の教育法
吸収する精神~0歳から3歳
0歳から3歳までの前期は「吸収する精神(無意識)」の時期と呼ばれ、人間社会に「適応」していく大切な期間。
この時期は、人生の中でもっとも吸収力が強く、その後、何年かけても達成できないようなことをいとも簡単に獲得することができてしまいます。
子どもの自己教育力を発揮させる環境として主に7つの教育環境が用意されています。
粗大運動の活動 | 歩く、階段の昇り降り等の全身を用いた大きな動き
運動の獲得は、子どもの成長の方向である自立への一歩です。ここでいう「運動」とは、跳び箱や鉄棒などの体育的なものをさすのではなく、ハイハイから歩行までの運動の獲得など日常生活に必要な運動機能を援助することを目的とします。 |
微細運動の活動 | 主に手や指を使った運動
握る、落とす、たたくなどの動きを通して微細運動の獲得を促します。 |
日常生活の練習 | 粗大運動と微細運動が複合的に合わさった活動
共同体の一員として日常の活動に参加させることにより、環境への適応を促していきます。着衣の脱着、観葉植物の世話などの活動が含まれます。 |
言語教育 | 発達段階に合わせた、きめ細かなステップで母語を獲得
ことばの獲得は、人間のDNAに組み込まれている本能。子どもの「話しことばの敏感期」にしたがって、豊富な言葉の量や質のある環境で豊かな語彙を養います。 |
感覚教育 | 子どもの知性の覚醒を促す感覚の洗練
無意識に環境をまるごと吸収する子供の「感覚の敏感期」を考慮し、発達段階や興味に応じた感覚教具に触れることで感覚的な印象を整理させて、感覚の洗練を促します。 |
音楽 | 音楽を通して表現する楽しみを育くむ
音楽を聴くこと、楽器を鳴らすこと、歌うこと、踊ることなどを促す環境の中で自然に体を動かて表現する楽しみや喜びを体感します。 |
美術 | 美術を通して思いのまま自由に表現することを楽しむ
クレヨンや絵筆を握って絵を描いたり、粘土をこねたり、目と手の協応動作の獲得を促し、思いのまま表現することを楽しみます。 |
意識の芽生え~3歳から6歳
3歳から6歳までの後期は、「意識の芽生え」の時期と呼び、前期で無意識に吸収したさまざまな事柄を、意識的に整理、秩序化していく時期。
子どもの自己教育力を発揮させる環境として主に5つの教育分野が用意されています。
日常生活の練習 | 『日常生活の練習』を通した運動の完成
大人のすることを何でも真似したがる幼児の「模倣期」と「運動の敏感期」を利用して、自分の身体を意志どおりにコントロールする能力を身につけます。具体的には、歩く、はさみで切る、コップに水を注ぐ、ボタンをかける、室内を掃く、洗濯をするなど、実生活と密接に関連する活動。「正確なやり方を伝えて理解すれば、子供はできるようになる」と子供を信じる姿勢で日常生活の様々な体験を通し、自分の生活を依存から自立へと成長させ、さらには精神的にも自立する心を育てます。 【用具の特徴】
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感覚教育 | 意識的に感覚器官を洗練する
視覚、聴覚、触覚、臭覚、味覚、様々な感覚刺激に対して敏感になり、五感が著しく発達する特別な時期である3歳過ぎの子どもの「感覚の敏感期」を利用して、意識的に感覚器官を使って練習します。具体的には、小さな物を見つけたり、かすかな音を聞きつけたり、微妙な匂いや味を区別したり。感覚器官の洗練を通して、脳の前頭葉が働き始め、知性が芽生え始めた時期の子どもは「ものを観察する能力」と「ものを考える方法」とを身につけて情報収集能力、知性や情緒が発達します。モンテッソーリ教育では、『感覚教育』は『言語・算数・文化教育』という知的教育分野の基礎となる大切な役割を担う為、特に重要視されています。 【感覚教具の3つの操作】 「対にする」「段階づける」「分類する」 【教具の例】
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言語教育 | 語彙や文法を豊かにして、楽しみながら「話す」「書く」「読む」能力を身につける
『日常生活の練習』や『感覚教育』で養った手や腕をコントロールする力を利用しながら、知らず知らずのうちに「文字を書く」「文字を読む」能力を身に付けます。 またモンテッソーリ教育では子どもの言語発達の法則性を見いだしています。 ①名称を知る ②その性質に関する単語、そして関係を表す単語を習得する 子供の言語発達の法則性をもとに語彙や文法を豊かにして、社会生活の基礎であるコミュニケーション能力や思考の道具である言語能力を育成します。 【教具の例】
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算数教育 | 数を表す要素には三つの形態から数量概念を身に付ける
「算数教育」では生活の中にたくさんある数や形を、感覚・感性で認識し、数の概念を学び、その考え方や、理論的に物事を進める方法などを獲得していきます。 幼児期にある数字や物の大きさ、量に興味を示す「数の敏感期」に、感覚教具から継続して、数量を具体物で表したり、手で扱える算数教具を活用して数量概念をスムーズに身に付けます。 【数を表す要素には三つの形態】 モンテッソーリの算数教育では、これらを三者と表しています。 ・具体的に感覚で捉えることのできる物「量物」 ・量物を言い表す時に使う「数詞」 ・書き表す時に用いる記号の「数字」 これらの三者が一致して初めて数量概念を身につけたと判断します。 【教具の例】
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文化教育 | 子どもの興味を対象とした幅広い分野を学ぶ
小学校の社会科、理科に相当する分野を扱い、子どもの知りたいという要求に応え、興味の種を可能な限り多く蒔くことを目的とします。具体的には動植物、地理、地学、歴史、道徳(宗教)、音楽、体育、美術などが含まれ、「日常生活の練習」」「感覚教育」「言語教育」「算数教育」の4分野が統合された総合学習といえます。モンテッソーリ教育では、生命の神秘への興味や芸術に関する表現力など多岐にわたった能力を育みます。 【教具の例】
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教具のポイント
モンテッソーリ教育の柱となる「教具」は、一般的な学習教具とは異なり、子どもたちの興味に合わせて自由に遊べるおもちゃのように、楽しみながら形や数の概念を身に付けたり、音や手触りで感覚を磨くことができることを目的としています。
モンテッソーリ教育教具のそうした利点から、多くの一般的な園でも既に取り入れられているので知らず知らずのうちにモンテッソーリ教育のエッセンスに触れているかもしれません。
モンテッソーリ教育の推進する教育分野に合わせて考案された教具には、次のような特徴があります。
・手先の動きを活発にするもの
・思考力をつけるもの
・日常生活に役立つもの
・五感に働きかけるもの など
基礎となる運動の教育として位置づけらる「日方生活の練習」では、子ども用サイズで興味を持ちやすい色彩や形の教具を使って秩序だった動き方や、身のこなし方を学び、「自立心」と「独立心」を芽生えさせます。
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家庭ですぐに取り組める「日常生活の練習」
・子どもサイズの食器を用意して配膳を任せる
・踏み台を用意して子どもも大人と同じようなお手伝いができるようにする
といったことがあげられますね。
五感を発達させる知的活動の基礎である「感覚教育」では、教具は大きさの違う立方体を積み上げる「ピンクタワー」や、視覚を伸ばす「円柱さし」、触覚を感じる「触覚板」、音程を判断する「音感ベル」などの教具を使用することで五感の感覚が鍛えられ、物事を考える方法が身につきます。
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家庭ですぐに取り組める「感覚教育」
数字を書いたカードを用意して、そのカードに書かれた数字と同じ数の洗濯ばさみを挟む遊びがあります。
『言語教育』では、運筆練習を行う「メタルインセッツ」、指で文字をなぞって学ぶ「砂文字板、更には絵カードや文字カードなどで基礎を身に付けて、最後には文章構成や文法へとステップアップしていきます。
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家庭ですぐに取り組める「言語教育」
文字を書いたカードを用意してあげて、パパママが言った単語を文字カードで並べる「単語ならべ」などが気軽にできます。
論理的な能力が必要な「算数教育」の教具では、算数棒やビーズなどを活用して、子どもは量を体感して学ぶことができます。
数の概念の基礎からはじまり、やがては十進法や加減乗除へと進んでいきます。
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家庭ですぐに取り組める「算数教育」
数字を書くのはもちろんですが、ぶどうの絵が描かれたものに丸いシールを貼っていくだけでも数の概念を学ぶことができます。
身近なものから触れて学ぶ「文化教育」の教具では「世界地図・日本地図パズル」、「動植物の絵カード」などがあり、教具だけでなく身近にある生活様式や自然などを観察し、文化を学んでいくことが大切です。
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家庭ですぐに取り組める「文化教育」
生き物についての知識をつける場合、身近な蝶々を卵から成虫になるまで飼育し、その様子を観察することがあげられます。
家庭で取り組むモンテッソーリ教育
モンテッソーリは、子どもの興味は本人なりの適切な時期にやってくると考え、その時期を「敏感期」と呼んでいます。
「敏感期」をまとめると、次のようになります。
<敏感期>
前期:0歳~3歳
後期:3歳~6歳
<「敏感期」の主な分類>
・運動発達の敏感期
・感覚の敏感期
・話しことばの敏感期
・秩序の敏感期
・小さい物への敏感期
具体的な例を挙げれば、つかまり立ちを始めた子どもが、左右に行ったり来たり、ずっと繰り返して遊んでいるというシーンはよくありますよね?
これは、子どもに訪れた「運動発達の敏感期」であり、この時期にさまざまな動きを繰り返すことで身体の機能を発達させていきます。
また、モンテッソーリ教育では、子どもの時期から本物へ触れる「本物志向」の大切さを説いています。
例えば子どもが「料理をやってみたい」と言った時
包丁で切ったり、火を使うには危ないから・・・
そんな心配もありますが、子どもが興味や関心を大切にして、本物の材料・調理器具を使って料理をさせてあげる。
大人の十分なサポートの上で、楽しさや面白さだけではなく、リアルな日常生活が持つ危険性まで学ぶのがモンテッソーリ流♪
モンテッソーリ教育の大きな目的は、自立的な子を育てることです。
言葉、物の大きさや色、生活習慣など、人間として成長していくうえで必要不可欠なそれらの事柄を感覚として身に付けて、自ら考えていく力を養う。
そんなモンテッソーリ教育のエッセンスを理解して、子どもたちの能力を伸ばしてあげるお手伝いを家庭の中でも取り入れることができれば、子供にとってより良い教育環境となるのではないでしょうか☆
教育者のポイント
<子どもと大人のよい関係の指針とした「教師の心得12か条」>
「おかあさんのモンテッソーリ」(サンパウロ/著:野村 緑)からの引用文を6児パパなりに解説
1.環境に心を配る
子供の自発心へと導く環境を整えることが重要。
2.教具や物の取り扱い方を明快に正確に示す
子供の能力を最大限に活性化させる為、教具の使い方を繰り返し、子どもに的確な援助を行う。
3.段階的に援助を行う
子どもが環境との交流を持ち始めるまでは積極的に援助を行い、交流や仕事が始まったら受動的な立場で、暖かく見守り観察する。
4.手助けが必要な場面で子供への援助を見逃さないように観察する
助けが必要なタイミングは逃さず、一方で子どもが自発的に達成できる喜びを大人の代行で奪ってしまわないように気をつける。
5.子供が呼びかけた時には、すぐに駆け寄って対応する
子供の呼びかけにリアルタイムで対応すれば、すぐに解決できる問題も、時間を要することで難しくなってしまう。即時性が大切。
6.子供の心の声を傾聴する
子どもが言葉で表現できない段階や状態にある時も、しっかりと耳を傾け、要求も含めてくみ取る。
7.子どもの仕事を尊重する
子供が一生懸命に何かに取り組んでいる時には、大人の一方的な都合で、中断させたり、妨げない。
8.子どもの間違いを直接的に訂正しない
大人が思っている以上に子どもはプライドが高いので、直接的に間違いを正すのではなく、子ども自身に気付かせるように。また、間違うことで学んでいく為、間違わないように仕向けることもしない。
9.子供に無理強いさせない
子供の自発的な意思を尊重する。一生懸命に目的を果たそうとする子供の対して、休息が必要な場面では、決して無理強いさせない。
10.子供の状態や特性を見極めて、たゆまず働きかけを行う
あきらめやすい、または集中しない、間違いをしてしまう子供に対しては、諦めずに根気よく働きかけを行う。9と10の子どもの様子は、外見上は同じように見えますが、内面は全く逆。これを見分けるためには、日頃から子どもをよく観察していなければならない。
11.教育者(親・教師)は安心感を与える存在となりながらも黒子に接する
教育者は子どもに求められる存在であり、そばにいることを感じさせながらも、その存在感に感づいている子どもには隠れる(黒子として存在感を消す)ようにする。
12.一生懸命に努力した子供へ安らぎと労いを与える心で関わる
頑張って、快く力を出しきった子どもを静かに認めながら関わる。
環境構成のポイント
1.子どもの活動に適切であること
→用具は子どもサイズであること
2.色彩、形などが子どもに魅力的であること
3.制限のあること
→1セットずつ備えておく。自分のやりたい教具をお友達が使っている場合、待つことを覚え、社会性を身に付ける。
4.誤りの訂正が自分でできるように
→教具の使い方に誤りがあれば、自分で気付くように工夫されている。
5.できるだけ本物であること
→本物の持つ美しさを感じられるように。また、壊さないように慎重に扱うことに慣れる
6.子どもの成長達や文化的発展に連なるように
モンテッソーリ教育を主体とした学校教育の特徴
ここまでの解説を見れば
モンテッソーリ教育って、幼児教育なの??
と考える方もいるかもしれません。
しかし、モンテッソーリ教育は、日本国内でモンテッソーリ教育を導入している学校は限られていますが、小学校に子供が入学した後も子供の成長に合わせて続けていく教育メソッドです。
日本では教育の自由化がなされていないため、小学校以降の義務教育にモンテッソーリ教育を取りいれることが難しく、そのため乳幼児期のための教育として受け取られることが多いのですが、アメリカやヨーロッパでは小学校から大学まで準備されているところもあります。
モンテッソーリ教育を実践する小学校での主なポイントは以下になります。
- 自由に個別活動
子どもは、集団で同じことをするのではなく、一人ひとり自分の敏感期の活動に出会えるように、自由に個別活動を行います。自分で自分の活動を選び、自分のリズムで納得行くまで繰り返し活動します。その為、学習面では他人と比較する形で成績が出されることはなく、一般的な小学校と比べると、テストや宿題の量はかなり少ないと言えます。
- 子どもの中の自発性を重んじる
どの子どもにもある知的好奇心が自発的に現われるよう、モンテッソーリ教育では子どもに「自由な環境」を提供することを重要視します。その為、時間割では午前中は自分達がやりたいことを選択し、時間制限なく学習に集中して取り組み、午後になると教科書や教材を利用しながら、国語・算数・社会・理科などの学習を進めていく方法が採られます。
- 縦割りクラス
異年齢混合の縦割りクラスの中で、子ども達はお互いから学び合います。年下の子どもは年上の子どもの活動を見て学び、年上の子は年下の子に世話をすることや教えることで学びます。
世界7大教育法とは
著名な教育ジャーナリストである、おおたとしまささんの本では「世界7大教育法」として以下の7つを挙げています。
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モンテッソーリ教育
シュタイナー教育
レッジョ・エミリア教育
ドルトンプラン教育
サドベリー教育
フレネ教育
イエナプラン教育
この7つの教育は、全て、欧米ではオルタナティブ教育(別の選択肢の意味)、またはプログレッシブ教育(進歩的教育)とも呼ばれています。
日本でも、いずれかを取り入れている幼稚園や保育園、子ども園や学校、インターナショナルスクールやプリスクールもあるので、これらを知っておくと選ぶ際の大きな参考になります。
まとめ:教育の目的は学力を向上させることではない
教育の目的は、時として人々の価値観や文化によって変わることがあります。
「学力偏重教育」「実力至上主義」の社会の中で考えれば、モンテッソーリ教育を通して、学力が著しく向上することに結びつくような学習法や秘訣があるわけではありません。
けれど”子供の将来”にとって、最も大切な力は、『生きる力』であると6児パパは確信します。
『生きる力』は学力や技術・運動能力に必ずしも直結しているものではなく、モンテッソーリ教育の目的に掲げられているように「自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」ことで身に付けられていくように思います。
そのことは、時代や国の文化に関係なく、どんな場所でも、いかなる時も大切な教育目標です。
だからこそ、100年以上も前に生み出された「モンテッソーリ教育」ですが、現代の心理学や教育学などの観点からもその効果が証明され、世界中でモンテッソーリ教育を受けた数多くの著名人が大きな成功と成果を手にすることができているのです。
とはいえ、子育てに正解など一つとしてありません。
だからこそ、世界中にある様々な教育の多様性を知り、柔軟で広い視点をもって取り入れながら、子どもにとって最適な教育環境を整えることが大切ではないでしょうか☆☆
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