
・夫婦関係が険悪で家庭の雰囲気が悪い。

・どうすれば夫婦関係が円満になるんだろう。
そんな夫婦の悩みを結婚14年目の6児のパパが解消します。
幸せな家庭は家族が協働して築いていくものです。その中で夫婦関係は幸せな家庭を築くためのベース。夫婦がいがみ合う不仲な関係なら、家庭も必然的に暗く険悪な雰囲気となります。逆に互いに想い合う円満な夫婦関係なら、笑顔の絶えない幸せな家庭になります。
家庭は子供の人間形成が主体的に行われる大切な環境。家庭環境のベースである夫婦関係は、子供の将来にも大きな影響を及ぼします。だからこそ、夫婦が互いに尊重し、想い合う関係性を築くことが重要となるのです。
結婚14年目でラブラブな夫婦関係を築く6児のパパの体験談を交えて、夫の視点から円満な夫婦関係を築く為の心得や具体的な振る舞いを紹介します。

本記事を参考にすると、互いを尊重し合う夫婦関係となり、幸せな家庭を築く一歩に繋がります。
✔記事の内容
- ①妻に敬意を抱く
- ②感謝や労いの言葉をかける
- ③家事や育児を分かち合う
- ④仕事をする目的を考える
- ⑤お互いの状況や家庭事情を共有する
- ⑥家庭の時間や妻の意見を尊重する
- ⑦肯定的に伝える
- ⑧気になることがあるなら自分でする
- ⑨母性溢れる女性の美しさを認識する
- ⑩愛情表現をストレートに
- まとめ
✔記事の信頼性
中学1年生~1歳までの3男3女の子育てを通して家庭教育を研究し、互いに敬意を抱く夫婦関係・愛情を注ぐ子育てを実践中。(電子書籍の出版や、講演会依頼の実績も)
①妻に敬意を抱く
家事や育児に奮闘して家庭を守る妻に敬意を抱く。
これから紹介する夫の振舞いを行う上での大前提となります。
仕事をすれば給料という対価を得られたり、業績は成果となって社会からの評価を得ることができます。
一方で、家族の生活を守る妻は、どれだけ家事や育児を頑張っても、目に見える成果や対価もなく、”当たり前”の光景にしか見られない。
けれど、考えてみてください。
”当たり前”の存在こそ、もっとも尊く、かけがえのない存在なのです。
私は家庭の中のお母さんを『太陽』としてよく例えます。(詳しくは第4章「 お母さんは家庭の太陽」 をご覧ください)
私たちは太陽に向かって「今日も陽を照らしてくれてありがとう」なんてわざわざ言いません。
生きていく上で当たり前にある光景だから。
けれど、太陽がなくなればどうなるでしょう。
気温は零下に下がり、生物は生きていくことができなくなります。
お母さん(妻)は、家庭の中における太陽と同じなのです。
洗濯や掃除など家族の衛生環境を守り、朝昼夕の食事をして家族の健康を守り、日々の生活の中で子供たちの安全を守る。
大黒柱がお父さん(夫)ならばお母さん(妻)は大黒柱を支える支柱のような存在なのです。
そんな家庭の中で必要不可欠な妻(お母さん)の存在や頑張りに敬意や感謝を抱くことが大前提になるのです。
②感謝や労いの言葉をかける
「いつもありがとう」「今日もご苦労様」想いを込めて感謝や労いの言葉をかける。
想像してみてください。
もしも365日休日もなく、一生懸命仕事をしても給料さえもらえない環境の中で、毎日、重労働をすることになったら・・・。
働く人は労働に見合った対価や評価を得られるからこそ、次へのモチベーションを抱くことができます。
けれど、上で述べていたように家庭を守る妻は、そうしたこともなく、何年・何十年とずっと何の対価や評価も得られることなく家事や育児といった重労働を家族の為に一生懸命行っているのです。
妻の、そんな姿や役割そのものが尊く、尊敬に値します。
私の体験談として、第5子誕生の折に、初めて1カ月の育休を取得しました。
朝早くから洗濯物を回して~家族の朝食の準備~子供たちの学校や幼稚園の送り出し~息つく間もなく洗濯物を干して、家の掃除をしたら~昼食の時間~そうこうこうしてると子供の下校時間になり~子供の勉強を見たり、兄弟ゲンカの仲裁に入ったり~また夕食の準備・・・結局毎朝早朝に起床して、やっと全てが終わった頃には深夜という時間が1カ月続きました。
普段は仕事で家を空け、家事や育児を分担しているつもりでしたが、家庭を守る主体的な妻の役割の大変さや尊さは、そんな一瞬で理解できるはずがないんだと実感すると共に、改めて妻へ敬意や感謝の気持ちを抱きました。
”当たり前の存在”として家庭を守る崇高な役割を担う妻に・・・「いつもありがとう」「今日もご苦労様」そんな言葉をかけることからはじめましょう。
③家事や育児を分かち合う
妻のリズム・やり方に合わせて、必要とする家事や育児を行う。
こうした妻への敬意や感謝をベースに、夫として、共同体である家族として、自分に何ができるかを考えます。
「気が向いたから・・・時間があるから・・・何かをする」
「大変だから手伝ってあげよう」
そうした姿勢ではなく、『妻の休息や、妻が家事・育児を効率的に行える環境をつくる』という目的をもって、夫が家事や育児を担うことが大切です。
例えば、私は洗い物や洗濯を干す際、ついつい自分のタイミング・やり方で行ってしまうこともありました。
その目的は「手伝ってあげよう」という感覚があったように思います。
けれど、日常的に家事を担う妻には、家事や育児を行うリズム・やり方がある程度確立されています。
家事を分担して何かをすること自体大切なことですが、どうせするのなら、『妻の休息や、妻が家事・育児を効率的に行える環境をつくる』という目的に立って、妻がして欲しいことや、やり方で家事や育児を行うことが大切です。

・家事や育児で困ってることは何かな?
・どんなことをしたら助かる?
・洗い物や洗濯のやり方っていつもどんな風にしてるの?
妻が必要だと感じていることをピンポイントでサポートしたり、積極的に家事や育児のやり方を聞くことが大切です。
④仕事をする目的を考える
『仕事をする目的は、家族を守る為』・・・だからこそ家庭を最優先に考えた働く姿勢が大切。
とはいえ夫は夫で大変です。
仕事での疲労やストレスを毎日抱え、成果を求められる社会で働くことは、肉体的にも精神的にもたくさんの消費が伴います。
講演の中などで、お母さんは家庭の太陽に対して、お父さんは家庭の中で月のような存在とよく話をします。(詳しくは第5章「 お父さんは家庭の月」 をご覧ください。)
家事や育児に参加したくても、仕事のスケジュールなどで、なかなかそうもいかない環境のある夫もたくさんいるかと思います。
実際に私も、仕事で帰りが遅くなったり、夜勤で1日家を空ける勤務も過去にあり、疲弊する妻や自分の姿を見ながら、もどかしく感じることもありました。
けれど、ある時ふと考えたのです・・・

何の為に仕事をしてるんだろ??
仕事をする目的や担う役割は、それぞれにあるかと思いますが、全ての人に共通する目的は「生活をすること」なのではないでしょうか。
家族を持つ身ならば、さらに具体的に表現すると「仕事の目的=家族の生活を守るため」。
そう考えた時、いくら職場の中で、自分が評価をされたり、求められることがあっても・・・そのことを実行する為に、家族が犠牲になったり、家族を守る役割を担う自分の心身が壊れてしまっては本末転倒だと感じました。
以来、働くスタンスを少し変え(仕事人として自分のできる役割を全うする姿勢は変わりませんが)、家族を守る為に最適な労働環境を整える努力をした結果、夜勤もなくなり、一定の時間に帰宅したり、休日をとれるようになりました。
どれだけ仕事を頑張って、高い給料や評価を得られたとしても、万が一、自分や家族の心身が壊れた時に、会社が家族の面倒をみてくれるわけではなく、「家族を守る」という役割はあなたにしかできません。
だからこそ、「仕事をする目的=家族を守る」ということが、家族を背負う身として根底に必要なスタンスなのです。
⑤お互いの状況や家庭事情を共有する
妻と夫で密接なコミュニケーションをとって、互いの状況を共有する。
家庭を主とする妻と、社会(仕事)を主とする夫。
置かれている立場の異なる両者だからこそ、家庭の中で意思疎通を図ることが大切です。
家庭を主とする妻であれば、子供たちの様子・家での困りごとや地域での状況など、夫が見えないことを共有したり。
社会(仕事)を主とする夫であれば、現在の仕事の状況・人間関係や社会情勢など、妻が見えないことを共有する。

子育てについて、こんな風に悩んでるんだけど、そうしたらいいかな?。

今仕事でこんなプロジェクトを抱えていて、しばらく遅くなりそうなんだ。
密接なコミュニケーションを図って、現在置かれている互いの状況を把握することが、運命共同体である夫婦として、とても大切なことなのです。
⑥家庭の時間や妻の意見を尊重する
夫は一家の大黒柱として家庭の時間を最優先に考えて、一家の支柱である妻の意見を尊重する。
妻は家庭の太陽であり、大黒柱の支柱。
そして仕事は家族を守る為に行う。
この2点を具体的に実践する為の夫の振舞いは、家庭を最優先にすること。
夫の家事や育児の参加が必要な場面があるなら、たとえ仕事終わりに上司や同僚との付き合いがあったとしても、できる限り真っすぐ帰宅する。(とはいえ時には付き合いも大切なので、妻とコミュニケーションをとってあらかじめ遅くなる日を予定するといいですね)
独身時代からの趣味や好きな時間があっても、できる限り家族との時間を最優先にして、家族に支障のない時間にそうした時間を設ける。(「働く夫はいつストレス発散すればいいんだよ」と反論がありそうですが、逆に四六時中家事や育児に追われる妻はいつストレス発散の時間があるのでしょう??)
そして家庭を最優先にする行動は時間だけでなく、妻の意見を尊重することも大切です。
例えば家電や子供の教育費など、妻が「欲しい」「必要」と感じるものは、家庭にとって必要な物なので、我が家ではできる限り応えるようにしています。
それは生活に必要な物だけでなく、妻の美容用品やリラックスする時間の為のものであっても同じです。
家庭を最優先にした時間の共有と、信頼関係に基づいて、一家の支柱である妻の意見を尊重する姿勢が、円満な夫婦関係や家庭を築くための夫の振舞として、とても大切なのです。
⑦肯定的に伝える
自分の想いを伝える時は、配慮や想いやりをもって肯定的に伝える。
とはいえ、元は他人同士。
価値観や習慣など、異なることも往々にしてあります。
そんな時・・・

この料理、味が薄いな・・・こんな味じゃだめだよ。
なんてなんでも否定的に伝えてしまったらどうでしょう??
特に子育てに励むお母さんは、上記にあるように目に見える成果が感じにくい分、自己肯定感を持ち辛い状況にあります。(そんなお母さんの心情を詳しく知りたい方は子育てに悩み自信が持てない母に贈る~ママは子供にとってかけがえのない存在なんですをご覧ください)
一生懸命やっている中で、否定的な言葉だけを投げかけられたら、ただただ気分を悪くしたり、ケンカが生まれるだけです。
これは全ての人とのコミュニケーションに通じることですが、異なる意見を相手に伝える時のポイントは”事実を肯定的に話す”ことです。
例えば上記の例では・・・

今日の料理、薄味で美味しんだけど、もう少し味を濃くしたら、もっと美味しくなるかも。
伝えることの目的は、相手に自分の意見を押しつけるのではなく、自分の想いを相手に届けること。
その為には、相手が受け入れやすい言葉の表現で事実を肯定的に伝えることが大切なんです。どんな時も、どんな人にも思いやりが大切ですよね。
⑧気になることがあるなら自分でする
家事や育児など、気になることがあった時は、まず自分が動いて問題を解消する。
子供の兄弟ゲンカや病気などで、いつもできている家事や育児のリズムが崩れてしまって家事が行き届かなくなったり、互いの価値観によって、重要と捉えること・そうでないこともあります。
例えば、家の整理や掃除など、夫が気になることがあるとします。

(ここ、もっとキレイにすればいいのに・・・)
なんて思っていたり、言葉にすれば、否定的な言葉を伝えることと同じような状況になったり、ストレスを抱えることになります。
ならどうするか・・・気が付いたんなら自分がすれば良いんです。
妻は妻の環境の中で一生懸命やりながら、もしかしたら手が届かないこともあるかもしれません。
あるいは気にしているのは自分だけかもしれない。
口でとやかく言う前に、まずは自分が実行する。
そして、そのことをわざわざ強調せず、さらっとやることで、ある日、妻が気が付いた時には、「ありがとう」の言葉があったり、気にかけてくれることもあるかもしれません。
⑨母性溢れる女性の美しさを認識する
女性の真の魅力や美しさは内面から溢れる母性。
最近よく目にする芸能人の不倫ニュース。
妻子がいるのに、若い女優や”美女”と不倫をする。
正直言って、私には考えられません。
これは私の持論ですが、その原因を分析すると、男性側の女性を見る視点にあって・・・。
そうした不倫をする男性の”女性の美しさの視点”は、きらびやかな容姿やセクシーなスタイルなど、「外見的な美しさ」にとらわれているように思います。
確かに、男性であれば、ルパン三世に登場する峰不二子のような妖艶な女性を見れば目移りしてしまうのかもしれません。
けれど、きらびやかな美しさとは、所詮見せかけだけのも。
逆を言えば、年齢を重ね、外見の輝きがなくなったと思えば、魅力を感じなくなってしまうということです。
女性の美しさとは、そんな見せかけの外見ではありません。
本当の女性の美しさとは、女性の持つ内面の母性からあふれ出る美しさなのです。
女性には生まれ持って母性=愛で包み込む献身性が備わっています。(小さな女の子がお人形や赤ちゃんを愛おしそうに可愛がる姿など)
それは子供がいる・いないに関わらず、全ての女性が潜在的に持っています。
子供や夫、愛する人の為に一生懸命に愛を注ぎ、献身的に支える姿によって、内面に潜在する母性が輝き、それが女性の真の魅力となるのだと私は思っています。
だから育児や家事に追われて、たとえ独身時代と容姿や体型が変わったり、時に髪が振り乱れるがあっても、そんな姿に、きらびやかな身なりをした女優さんの比にならないほどの美しさや魅力を感じます。
そうした女性の内面からあふれ出る母性の美しさに気付くには、まず男性の”女性を見る視点”を変えなければいけません。
共に生活を過ごす中で、愛する家族の為に献身的に一生懸命に愛を注ぐ妻の姿を”母性”という視点で見つめた時、内面からあふれ出る美しさを感じ、本当の”女性の魅力”に気付くことができるはずです。
⑩愛情表現をストレートにする
「愛してる」の言葉を素直な気持ちで伝える。
家族の間には目には見えない強い絆があります。
言葉にしなくても、互いの愛情を感じ合えたり、分かり合えたりすることができる不思議な関係性が家族には存在します。
けれど、そんな家族でも互いの想いを伝え合わなくては、誤解が生じて関係が希薄になったり、互いの存在へ尊重・感謝を忘れて、時にケンカをしたり絆が弱くなってしまうこともあります。
だからこそ、夫婦円満・幸せな家庭を築くための根幹には愛情表現をストレートにすることが大切です。
家族への愛おしさは、穏やかな川の流れのように日常の中で何気なく抱くこともあれば、滝が激しく流れるように瞬間的に溢れることもあります。
照れくさい気持ちや、恥ずかしさで制御されているリミッタ―を外してありのままの素直な気持ちを表現してみましょう。

・いつもありがとう。君と結婚ができて幸せだよ。
・今日も魅力的だね。愛してるよ。
そうした愛情表現になれていなければ最初は、伝える側も伝えられる側も、とまどいや不自然さが出てしまうかもしれません。
そんな時は、まず「ありがとう」の言葉からはじめましょう。
照れくさくなっても、口下手でも、なんでもいいんです。
”素直になって想いを込めた言葉を伝える”ことが大切です。
こうした言葉の中でも愛情を表現する最上級の言葉があります。
それが「愛してる」という言葉。
「愛してる」という“愛”の言葉を口にすることで、家族は愛されていることを実感できるのです。
我が家では、毎晩、眠る前に家族で交わす魔法の合言葉があります。
妻や子どもたちに「おやすみ・・・愛してるよ」と伝えると、みんな同じように応えてくれます。
「愛してる」の言葉のラリーによって、家庭の中でふんわりとただよっている“愛”の空気が言葉となって、はっきりと明確になるのです。
“愛”の空気が家庭の中に広がれば、自然とストレートに愛情を表現することができるようになっていきます。
まとめ:夫の振舞いが家庭の幸せを左右する
よく女性が強い夫婦関係を「かかあ天下」なんて揶揄する言葉もあります。
夫婦の中で上下関係を作る必要もなく、運命共同体である夫婦は、生涯をかけて共に歩む存在であるので、対等であるべきです。
夫婦関係の中で最も大切なことは、互いの役割に敬意や感謝の気持ちを抱き、愛おしいと思える存在であり続けること。
それを実践する為には、互いの頑張りを認め合い、感謝の言葉や労いの言葉をかけながら、愛情表現をストレートに伝えることが、夫婦円満・幸せな家庭を築く為の秘訣だと実感します。
夫の視点から、少し見た方を変えれば、妻の尊さ、愛おしさを抱くことができるのではないでしょうか。
コメント